出入の法と術

3,出入の法と術

計量あるところ、分割があり、闇があります。
分割あるところ、まったくの命は計量により迷い続ける。
これは無始以来、全生命におきている事実である。
あなたは、闇と、迷いと、苦しみの世界に入り、そして、悲しみを抱える命と共にして、出なければなりません。
入って、出なければなりません。
不完全で危険な計量世界、暗愚の中殺し合う熱にうなされた世界に入り、生きて出なければなりません。

どのようにして、この力を得るのでしょうか?
この力は、私の力でしょうか?
それともあなたの力でしょうか?

命は恐怖の重さを抱え、北へ北へと流されます。
浮き沈みに抵抗し、もがく命は疲れ果て渇きます。
渇望する命は、金と神と安心の水を飲もうとします。
そこへあなたがやってきて私に伝えます。
「そこから飲んではいけない。」
「それは死の水だ。」
「よく見ろ。北は幻影だ。」

真相を見た私たちは、垂直に、西へと進みます。
岸部に立つ二人は、生きた命の流れを見ています。
尽きせぬ源泉の流れを見る二人は、渇望から自由です。         

もはや二人は、力を求めません。
そこにあることが見えるのです。

生命の源、それは恐怖です。
恐怖の理解が、生命に力をもたらします。
そのための法と術を共に見出しませんか。

恐怖は自分自身です。
法と術は、自分を理解することで生まれるでしょう。


〔自己を理解する法と術〕