【平等】

【平等】
平等を求めると不平等が生まれます。
気づけますか。
不平等は、ありのままですね。
それは私自身ですね。
どうしましょうか?
そうですね、どうもしません。
不平等というありのままを見ればいいですね。
そして、分かち合います。
分かち合えれば、不平等は消えています。
平等を求める必要が消えています。
世の中の不平等は、
平等を求める心です。
いったいなぜ私は、平等を求めるのでしょう?
なぜ、平等を求めるのでしょうか?
所得欲の戦い、葛藤が世の中のありのままであることを見るからですか?
取得欲の葛藤・抗争は、知識に、関係に、所有物において現れます。
どんな形でも取得欲は、不平等性と残忍性・野蛮性を造り出します。
人と人との間のこの分割と葛藤・抗争は、外の効果と価値のたんなる改善をとおして、撤廃されるものではありません。
所有物での平等性は、私たちの拡大した包囲する悲惨と愚かさから抜け出す道ではありません。
どんな革命も、排他性の精神から人を自由にできません。
あなたは立法や法制度ををとおし、革命をとおして人を所有物から追い出すかも知れません。
しかし、彼は排他的な関係や信念にすがりつくでしょう。
違った水準でのこの排他性の精神は、どんな外的改革をとおしても、内的・外的な強制・強要や、きびしい統制・管理をとおしても、撤廃できません。
けれども、不平等性と係争・対決を生み育てるのは、この排他性の精神です。
取得欲は人を人に敵対させないでしょうか?
平等性と慈悲は、精神のどんな手段をとおしても確立できるでしょうか?
それらは他のどこかで探し出さなければならないのではないでしょうか?
この分離性は、愛において、真理においてだけ止むのではないでしょうか?
人の統一は、愛においてだけ、見つけられるべきものです。
すなわち、真理がもたらす光明においてだけです。
(静けさの発見131p)