【自己中心の門~孤立の門】

【自己中心の門~孤立の門】

クリシュナムルティ
『日常生活と愛の関係は何ですか?
―いいですね。
それは今までになされたうちで最も馬鹿げた質問の一つです。
生と呼吸の関係は何ですか?
―そうですね。
世界中の人々が岐路に立っていることに人は気づいているかどうか。
そして、科学者を含めたあらゆる学者たちは、人間の向上は知識によると言います。
より多くの知識をもてば、もつほど、さらに向上する、と。
ところで、知識は記憶です。
頭脳に収集された過去の経験です。
ですから、これは、いつまでも過去に生きていれば、過去は向上するものだ、ということです。
分かりますか?
人間は向上していません。
恐怖がないときに限って、人間は、向上します。
快楽や欲望の性質を理解したときのみ、向上するのです。
そして、愛があるときには、心の真の開花があります。
時間という拘束を破りたいと思うか、その中で生きたいと思うかはあなた次第です。』


【孤立の門】
時間は思考です。
思考は因であり思考は果です。
この因果を分け、
時間を介入することで、
分割・計量により脳が断片化します。
脳機能は専門化します。
結果として生まれる社会は専門化します。

二重基準を持ち矛盾を生きています。

時間である思考を時間により分けます。
思考は自ら分割します。
何が生まれたでしょうか?
思考者です。
思考者は考える主体であり「私」です。
分割・計量によって生じた「私」は、
分割・計量により生きていくのです。
思考者は思考であることに、
気づかぬままに、、、。
「私」は思考であるという単純な事実に、
無自覚なままに、、、。

脳は分割・計量により断片化し、
脳機能は専門化します。
脳機能によって生み出される社会は、
専門分野化します。
なぜ、専門分野化した社会と、
別にある専門家を造るのでしょうか?
専門家は分割・計量された「私」です。
社会と人を断片化し二重基準を生きます。

専門分野化した機械的な社会機能が、
衣食住、医療技術、
利便性を与える科学技術や、
必要とされるものを人類にもたらし、
みんなに幸せをもたらすには、
「私は専門家である」という心を、
「私」を終わらなければなりません。
「私」は思考によって計り間違われた、
誤差だからです。
「私」は社会機能を誤作動させます。

こうして「私」は孤立していきます。
孤立させ、成功し、評価されたいです。
会社で取締役になりたいし、
神や信者や檀家さんに認可されたいし、
市民に選ばれて当選したいです。
又は放っておいて欲しいです。
ひっそりとでいいから、
安全で安心して煩わしさと動揺なしで、
気の合うもの同士で暮らしたいです。

こうして「私」は孤立していきます。
なぜでしょうか?
単純です。
「私」は人類の誤差です。

「私」が孤立していくプロセスを、
あなたと共に見ることで、
このブログをとおして、
革命の可能性を開きましょう。
3月30日